東北六魂祭で見られなかったわらじまつり

東北六県のお祭りが仙台に集結!東北六魂祭に行ってきました!

東北六魂祭 公式サイト
http://www.rokkon.jp/

隣県からなのに朝6時に出発するという気合の入れよう。
仙台に着いたらとりあえず腹ごしらえ。駅の喫茶店でゆでたまご。

会場に向かいがてら、久々の仙台を満喫!買い物しまくります。
そしてもちろん仙台といえば牛タン。

でもここまで来てハラミを頼んでしまう私。

これが絶品でした…!セットでついてきたテールスープのまたうまいこと…!

お店の前に小さな公園があって、姪がブランコに乗りたいというので一緒に遊びました。

震災以来はじめてのブランコ。
福島の公園では今、遊具で遊ぶことができなくなっています。
思う存分、遊んでもらいました。

で、肝心のお祭りは…。実は写真を一枚も撮ることができなかったんです。

私は秋に仙台で開かれる定禅寺ストリートジャズフェスティバルが大好きで、毎年行ってたんですね。今回と同じ定禅寺通りがメインなんですが、その時の警備は誘導がしっかりしていて、とてもいい雰囲気で楽しめるんです。だから何の心配もしてなかったですが、とんでもなかった。どうも予想を遥かに超えて人が集まったらしく、5万人の見込みに対して13万人が詰めかけたそうです。

人の流れに沿って歩いていたら、いつの間にか前が詰まって気付いた時には四方びっしり。一歩も動けないまま、子どもが熱中症にならないように必死でうちわで風を送っていました。

予定の時間になっても始まらず、私の周りで「人が倒れたぞー!」「救急車呼べー!」「道を開けろー!」「押すなー!」という騒ぎが少なくとも3回は起こっていました。でも叫び声が聞こえるだけで何も見えないし、動けないし…。「中止しろー!」っていう怒号も聞こえてたりして。

それでもなんとかパレードが始まりました。ほんの少し頭が見えるくらいでしたが。

ところで企画の段階から、他の有名なお祭りに福島のわらじまつりは対抗できないんじゃ…?と私の周りではさんざん言われていたのですが、案の定、観客からは「わらじまつりは大したことないんじゃない?」「わらじは別に見なくてもいっか」「どうせわらじ持ってるだけでしょ?」って声がいっぱい聞こえてきたよ!うん、そうだよね!

「人ごみツラいし、わらじまつり見たら帰ろっか?」
と私が言うと、
「わらじまつりなんていつでも見られるじゃない。もう帰ろうよ」と連れ。
「何言ってんの!東北の祭りが集まるこの仙台で堂々と立つわらじを見るってことに特別な意味があるんでしょ!」

と力説してみましたが、

わらじまつりは地元ではリア充のイベント…。
縁遠くてほとんど見たことないから見たかった…。

とは言えず。

まぁでも実際、よく知ってる音楽が聞こえてくるとテンションが上がりましたよ。
「ほら、ダンシングそーだナイトが流れてきたよ!」と子どもに言うと、にっこり笑って喜んでました。

それでも危険なため、ろくろく見えないままにパレードは中止。潰されそうになりながら引き揚げました。後でニュースを見たら、肝心のねぶたも竿燈も中止だったようです。

翌日公式サイトの生中継で脳内補完。映像のほうが生より楽しめたりして。同時に流れるみんなのつぶやきも眺めていたのですが、やっぱりわらじまつりは微妙な評価でしたね。本当はわらじまつりは2部構成で、1部は普通のわらじ音頭、2部が現代風アレンジなんですよー。

<2日目のUstを見て勝手に表彰!>

六魂大賞……ねぶた祭
文句なしに祭りのメイン!今回これを楽しみに来た人は多かったのでは?伊達正宗のねぶたを持ってきたところが粋な計らい。さすがに観客への見せ方を知っている動き。と言ってもねぶたは夜に見るのが本当な気がするので見たければ青森に行ってください。

かっこいいで賞……竿燈まつり
見た目のインパクトがすごい!竿燈同士がぶつかったり木に刺さったり倒れたりするのがハラハラしてエンタメ性が抜群。体の一部で竿を支えるテクニックは素晴らしいが今回は一部の人しか見られなかったはず。これは秋田で見てほしい。

踊りがすごいで賞……さんさ踊り
太鼓を叩きながら体を左右に揺らすハードな動きが迫力満点。まったくのノーマークだったものの、あまりの派手さに一気に好きになった。年配の踊り子さんも手の動きが神懸かっていてすごい。掛け声がなんて言ってるのか聞き取れないのであとは盛岡にGO!

ビジュアル賞……花笠まつり
個人的に音楽がすごく好き。女性がしなしな踊るのが素敵。仕草美人。この途中に安全のためパレードが一時中止になったけど、踊り子さんたちがアカペラで歌い踊ってくれたのが感動的。そして花笠を持って声援に応える姿を見て恋におちたらもう山形に行くっきゃない。

地元賞……仙台七夕まつり
演歌で踊ってた!盆踊り風!たぶん本来の七夕まつりは踊りがメインじゃないような…。このへんのカップルはみんな七夕まつりに行く。仙台に行けばいいじゃないか。愛を語ればいいじゃないか。

イロモノ大賞……わらじまつり
大わらじを山の上の神社から持ってきて踊ったのちにまた奉納するという本来の伝統とはまったく関係のないHipHop?レゲエ?ラップ?だかなんだかよく分からない変な音楽。昔は福島=桃の名産ということで「ピーチサンバ」だったのにいつの間にか「ダンシングそーだナイト」になっていたダジャレ好き。今回踊ったのはダンススクールの子たちなので上手です。どう見ても周りからは浮いていたけど頑張った。そして大わらじを人がかついで運ぶのも、わらじに高さがないもんだから横から見ると人が普通に歩いているだけ、という…。これはやっぱり福島市に観光に来ていただいて地元民がはしゃいでいるのを見ながら「なーんだただのダンス大会じゃん」とツッコミを入れるのが正しい選択ですね!

わらじまつり 第49回・福島 わらじまつり/日本一の大わらじ
http://www.fmcnet.co.jp/waraji/

安全だから遊びにおいでよ、なんて私は言えないし、観光産業に携わってるわけでもないからね。でも今、福島に来てくれた人がいたら嬉しいな。あまりにも普通に暮らしてる人たちを見て拍子抜けするんじゃないかなって思う。

あと、これは本当に自分勝手な考えなんだけれど、この夏に福島に来て、楽しかったりつまらなかったり不安だったり、どんなことをみんなが思うのか、知りたい。