ウルトラミラクルラブストーリー

ウルトラミラクルラブストーリーを観てきました。

ウルトラミラクルラブストーリー

観たい映画はできるだけ前情報を入れないで行くのですが。知的障害者の男の子(松山ケンイチ)と、都会に疲れた女(麻生久美子)との、田舎の大自然のもと繰り広げられる純愛物語…かと思いきや、全く違いました。最近心が荒んでいたので綺麗に洗い流してもらおうとハンカチを握りしめて観たのに。涙どころかニヤニヤが止まらない!

なんだかとても変な映画です。そして、ものすごく面白かったです。何その展開!?ってのがずーっと続くんです。こんな邦画観たことないぞ。こういうの大好き。

ただ会話がほとんど津軽弁なので、聞き取れない箇所も多々あります。自分は東北だから8割は理解できるけど、西日本の人は分からないんじゃないかなぁ。

本当はあんまり興味がなかったのですが、エンディングが100sだったのでそれだけを目当てに行ったらこんな、シュールな傑作だったとは。トンデモすぎてつまらない人にはつまらないかもしれませんね。ストーリーに整合性を求める人には不向き。

全国ではもっと早くに封切られてたっぽいです。DVDになったらぜひ。

って、100sの 3rd アルバム、とっくに出てたのね。目新しい情報がないからってチェックをさぼると途端に発表があるのはなぜなんだー。速攻買いました。聞き込みます。

以下、映画のネタバレ感想。





松山ケンイチ演じる陽人がキャベツ畑に埋まったあたりから変な展開に。農薬のシャワー浴びるシーンは、ひいっ!てなりました。見てるだけで気持ち悪くなる…。あれ、入浴剤らしいです。良かった良かった。

好きな人と両想いになるためなら、農薬かぶって進化しちゃう純粋さ。これ、現実だったら相当怖いです。陽人の行動は完璧ストーカーだし。でも町子先生も常識的に見えてどこか変な人なので、割とすんなり受け入れちゃう。もう、登場する人がみんな何か変なんですよね。陽人はともかく、みんなどこか普通じゃない。だから全編に渡ってシュールな空気。東京に向かう列車の中で3人で首を絞めあうシーンは笑っちゃいました。

それから子供たちのクソガキっぷりがハンパない。それはすごくリアル。子供って実際、あんな風にズケズケ言うし、暴れますよね。最後の方、陽人の脳みそで無邪気に遊ぶのも、ありえない展開なんだけどストンと胸に落ちて。最後には自分も完全にその変な世界に引き込まれていたんだと思います。

全然ラブシーンなんかないけど、恋…なんだろうな。タイトル通り、ウルトラミラクルなラブストーリーでした。パンフレット買わない主義だったのにうっかり買ってしまったよ。

脳みそのレシピ
脳みそ型
フルーツ缶詰
フルーツジュース
牛乳
ゼラチン
フルーチェ

脳みその作り方を知ることができただけでもパンフを買ったかいがあった!