大きな感動の小さな島、粟島

今年のGWは10連休をもらった。ひたすら引きこもってウェブサイトを2つ作るつもりが、できてみたら3日ほど余ったので、どこかに出かけることにした。

海外に行きたい。海外に!

海を出れば、そこは海外。
……に行ったくらいの、バカンス気分を味わえるのではないか。
ということで、新潟県の小さな島、粟島に行ってきた。


©粟島観光協会

実をいうと最初は佐渡に行きたいと思ってたんだけど、お金も時間もあんまりかけられないということで粟島に決めた。気軽に行って帰って来られる距離感に惹かれた。

新潟県の岩船港より、高速双胴船 awaline きららに乗り込む。所要時間は60分。

人生初の船旅にワクワクしていたのも束の間。

人生初の、船酔い。

気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……ううう……世界がぐるぐるする……。

いやあ船酔いって、あんなにつらいものなんですね。なんでだろう、体質? 経験? ふらふらなのは私だけ。連れも普通にぴんぴんしている。島に着いて楽しそうに歩いていく他の同乗者たちを尻目に、船着き場のベンチで一人、死んでいた。

着いた時は立つのもやっとな状態だったのが、30分ほどでなんとか回復。

来たよ! 粟島!(今さら)

他の客はみんなとっくに出発していて、私たちしかいなかった。

島のメイン通りの地図。こじんまりとしていて、かわいらしいじゃないか。

レンタサイクル(ママチャリ)を借りて、島を一周することにした。そう、気軽に一周できるくらいの距離なのだ、この島は。

車は一台も通らないので、サイクリングにぴったり。風が気持ちいいー!

海沿いの道を走る。飛ばしたいけどゆっくり楽しみたいというジレンマ。

見晴らしは最高。
起伏も多すぎず、少なすぎず。全てがちょうどいい。

やがて目線が海に近づいてくる。

海の色がきれい。泳ぎたーい! 5月なので、水はまだ冷たかった。

鳥も楽しそう。

海沿いの下り坂を快調に飛ばすと…。

馬がいた。

馬かわいい。

馬きれい。

なぜかテンションが上がって、馬の写真を撮りまくる。この日は特にふれあい体験はできなかったけど、気が済むまで見学させてもらった。予約すれば乗馬とかいろいろできるみたい。

島を一周した後は、海の幸をふんだんに使った料理を味わった。あまりにも心地よい疲れで、写真を撮るのを忘れた。

滞在時間4時間ほどで、帰りの船に乗る。

帰りは大きなフェリーで。こちらは全く船酔いしなかった。最初からこの船に乗りたかった! でも人生初の船酔いという経験ができたからいいか……。

船が発つ時に手を振ってもらえたのが嬉しかったな。

やったことといえば、自転車に乗って昼食とっただけ。それなのになぜか、充実した旅だと思える場所だった。小さな島だから、探検しつくしたぞ!という達成感があるのだ。それから観光客がまばらなので過ごしやすいし、すれ違っただけでなんとなく(勝手に)仲間意識が芽生えたりする。

人混みが苦手な人にはぴったり。のびのびできて、空気がおいしくて水がきれいで、すごく良い島だった。