日食2009

ついに日食の日がやってきました!

この日のために休みを取り、日食グラスを買い、準備万端にしていました…が、東北は朝から曇りでした。それでも一瞬晴れ間が見えたような気がして、慌てて下着をつけて化粧して外に出ると、やっぱり曇り。なんだったんだ、今の光は。

でもまぁ、せっかくなので公園に行ってみました。

どよーん。

日食10分前

思いっきり曇ってます。でもまだ時間あるし、少しくらい見えるかも?
さぁ、いよいよ食が最大になる11時12分だ!

どどどよーん。

日食最大

急に暗くなるとか鳥が騒ぐとか何もなく、普通の曇りの日でした。
諦めて帰るか…。

もしかしてうさぎに何か変化が!?
怪奇現象を感じとっているのでは!?

アキ

はっ!うさぎが地にぺったりと伏せている…これは…!

アキ

すみませんいつものアキです。
撫でて撫でて、のポーズです。

そういえば以前、子供の遊ぶ施設で天文コーナーのお手伝いをしたことがあります。「真昼の星を観察しよう!」というイベントで、望遠鏡を使って金星を見る予定でしたがあいにく天気はずっと曇り。結果、隕石が置いてあるだけのテントになってしまって、子供たちにあまり人気は出ませんでした。

私はとても悔しく思っていたのですが、天文の先生は特にがっかりしている訳でもなく、小さい子たちに隕石の比重の話などをして「つまんなーい」と逃げられていました。

そして終わり頃。

「先生、今日は金星が見られなくて残念でしたね。あんなに準備したのに」
「いや今日はまだいい方ですよ、雨じゃないし。天文のイベントで予定通り観測できるのなんて3割もないくらいです。ふふふ…。」

不敵に笑い、黙々と隕石を鞄にしまう先生がとてもかっこよく見えました。

そうかぁ天文好きな人ってこういうことに慣れているんだな。
何度も天気に邪魔されて、それでも天文が好きでたまらないんだからすごい情熱だなぁ。

そんな風に思ったのでした。

だから今回、悪石島に行った人を可哀想だと思わないでください。
彼らはそんなことも織り込み済みなのです、たぶんきっと。

私だって、せっかくの休みが無駄になったけど、ついったー中継が楽しかったからいいんです。肉眼で見られなかったことなんて、織り込み済みなんですよーだ!

日食グラス