本の帯をするする解く

引っ越しで一番最初に運んだのは、本。漫画も含め。生活に直接関係ないため最初にまとめられたというのもあるし、大切な本は自分でちゃんと運びたいから。

もしも今持っているものを全部失っても別に平気だなぁ…と常々思っているけれど、やっぱり本だけは悲しむかもしれない。買い足せばいい?いや、なくしたらたぶん同じ本は買わない。

この所有欲。自分の手で一枚一枚ページを繰り、買った時より少しふんわりした単行本が本棚に整然と並んでいる――その満足感のために本を買うのかもしれない。

そして今回の引っ越しを機に、帯を全部外すことにした。今までどうするか決めかねていて、捨てたり付けたままだったりまちまちだったのだ。帯があることのデメリットは、読みにくいこと。出し入れする時に引っかかること。メリットは、時々書いてある一言感想を見てうんうんって肯けること。

とはいえ、最近の帯は帯ありきの装丁もあったりして困る。外すと寂しいデザインになってしまう。「○○賞受賞!」「○○さん絶賛!」という醜い売り文句があれば迷うことなくゴミ箱にポイなんだけどね。